人(子ども、社員)を育てる思考力

テストで0点を取った自分でも、1,300冊の本から考える力が貰えた

おとなってなんだ?

子どもは苦手なことができる?

 

 子どもは忖度をしない!

 

 もちろん日頃から親や大人の顔色を伺っている子どもは、大人が求める答えを出そうとします。しかし、子どもを子どもとして扱っている場合は子どもは素直な答えを返してくる。

 よく言えば純粋、悪く言えば世間知らず。

 

 江戸時代や幕末に欧米から来たひと達は、日本の子ども達がニコニコしていることにとても感心したそうです。それは大人が子どもを子どもとして接しているからこそ、子どもはそんな育ち方をする。

 洋の東西を問わず、子どもも労働力の一部でした。それは現在のように肥料や栽培法の発展していない時期には、とにかく人手がいる作業ばかりでした。それが産業革命を迎えると、ひと手は機械工にも必要になっていった。そこでも子どもは働き手として使われた。しかも狭い場所や危険な場所での仕事をさせられ、場合によっては殆どの子どもは成人前に亡くなる職場もあった。

 

 そして欧米では子どもへの考え方は、東洋の子どもへの考え方と違った。

 

 どちらが正しいということはありませんが、考え方が違えばその接し方が違っても不思議ではありませんね。

f:id:E-SHAO:20190910160044p:plain

 成人するのが遅いかな?

 

 昔は成人式というものは無かったが、元服(武士階級)という制度はありました。
 子どもが12歳になると元服して、子どもの頃の名前から大人の名前へと変えて大人になる。この12歳という年齢も面白いですね。ちょうど第二次成長期で身体も大人へと変化する時期だし、同時に脳も同じように子どもの脳から大人の脳へと変化する時期。

 

 そこで深く考えることをさせずに決まり事をさせることで、その時期のイライラ感や不安感を補っていたのかも知れません。決まり事が出来るようになれば、それについて自ら考えて補強するなり、大きく飛躍させることも想像できる。つまり型破りをするために型を学ぶ期間。

 当時の平均寿命が40~50歳ほどだったようです。(ただし赤ん坊、幼児の死亡率が今と違って高かったので平均が短くなりやすい)その時期の12歳ですから、現代に当てはめれば18~22歳ですかね。

 身体的には12歳で成人にしてもいいかも。そして大人の中で18歳まで勉強するなり、仕事をして自身を成長させる。

 

 現在は学ぶことができる期間が長くなり、全てのひとが同じことを学んでいる。それは産業(社会・企業)がそれを欲していたから。それが有効に機能していた時期はもう過ぎてしまったかも!?

f:id:E-SHAO:20190904095727p:plain

 男の子は男として接しないと男にならない。

 

 なんて言葉があります。

 世にいう「男らしさ」を粗暴、いい加減など荒い態度をとる男性と考えると、優しい草食系の男子が増えていくことが良いことと考えているひとがいることでしょう。それによって男女平等になれば世の中が生きやすくなる・・・。

 その変わりに男性だから出来る(本能的に無理のないこと)も女性も求められる。

 それは質を考えず権利を思考した結果。

 

 それを求め行動したひとはそれを享受することは無く、それに内在する問題も後世のひとが苦しめられる・・・。

 

 それと同じ事で、子どもをどこかの時点で大人として接して育てないと、結果的にその子どもが困ることになる。上手くいけば親やその周りの大人のちからと、自身のちからで大人になるのに、それが子ども自身のちからだけで大人にならないといけないことになる。それはとても不幸なこと!

 

 昔の武士が元服で名前を変えるのも、そこで子どもの時代は終わり、これからは大人として生きて行く(夢の時期は終わりが来て、現実を生きることになる)節目を、自分にもその周りにも求めるものだったのかも知れませんね。

 

 このように考えると、おとなになるのは年齢ではない。

 そして子どもが解らず、大人が出来ることは「ああすればこうなる!」という決まり事を理解して、それに疑問を持たない。それが忖度となる。

 そしてそこから抜け出したひとが知識や経験を教わる側の大人ではなく、新たな知見を伝える側の大人になって導き手になるように思います。

 

 

 最後まで

 読んでいただき有難うございます。

 

 これからよろしくお願いします。